小型送信管1626の出力トランス

小型送信管1626を使ったパワーアンプの出力トランスにはラジオ少年様のBT-OUT-2を一次側インピーダンスを7kΩにして使っていました。

ふと、低域の周波数特性が気になったので50Hz時のレスポンスを調べてみました所なんとー6dBもダウンしていて波形もかなり歪んでいることが分かりました。

これがその時の歪波形です。ひどいでしょう。

これの原因はトランスにあるのですがどうしてここまでひどい波形になってしまうのでしょうか?

試しに手元にあった50年以上前の電蓄用のトランスに交換して同様に50Hzのレスポンスを調べてみました。

かなり古くて汚いトランスですが結果は以下のように優秀で波形の歪も少なく、レスポンスも-0.8dBに収まっております。

これはBT-OUT-2の設計そのものが悪いのであろうという結論に達しました。

試しに手持ちの東栄変成器のT-600型を試してみました。

一次インピーダンスは12kΩです。

このトランスは本当にマッチ箱みたいに小さいのでもともと低域は期待できなかったのですがBT-OUT-2よりも大分ましです。

特性は以下の写真のように電蓄用トランスよりはちょっと悪くて-1.6dBでした。

以上の実験よりラジオ少年様のBT-OUT-2はどうやら設計が上手くないことが分かりました。

この結果から春日無線のトランスKA-1425を購入してテストすることにしました。

結果はまたブログに書きたいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です