チャンネルデバイダーとマルチアンプ

スピーカーというのはよくあんな紙のような(実際紙のものは沢山ある)コーンで本物のような音が出るものです。

フルレンジスピーカー一発で音楽を聴いてみると「こんなコーンで良くまあ」と思うくらい色んな楽器の音をそれらしく再生するものだと感心致します。

でもフルレンジスピーカーが出せる帯域幅は限られているんですね。限られているからこそ周波数を割ってそれぞれ得意な帯域をウーファー、スコーカー、ツイーターと分けて再生したりしているんです。

この周波数を割る役割をするのがネットワークという回路で大型のインダクタやコンデンサで構成されているんです。

スピーカー部分のインピーダンスは8Ωとか低いですのでネットワーク回路の設計はかなり難しい問題があります。(ここでは何で難しいかは割愛させていただきます。)

こんなインピーダンスの低い所で周波数を分割するくらいならもっとインピーダンスの高い所で周波数を割った方が楽です。

その場所はと言いますとプリアンプとパワーアンプの間なんですね。ここのインピーダンスは数十kΩと高いので回路設計が計算通りに行くんです。

それを実現したのがチャンネルデバイダーという機器です。

例えばプリアンプの出力をチャンネルデバイダーに入力して周波数8kHzあたりで高い方と低い方の音に分けて、それぞれを別のアンプで増幅します。

それぞれのアンプの出力は高い方の音はツイーター、低い方の音はウーファーに接続すればよいわけです。

この方式をマルチアンプ方式と言います。

マルチアンプ方式にすれば各帯域の音量バランスを取りやすくなります。しかし割った数だけのパワーアンプが必要になるという欠点があります。

しかしマルチアンプ方式にはその欠点を十分に補えるほどの音響効果が得られます。

きかこのオーディオシステムはマルチアンプ方式です。この方式で音を聴きますと、もう元には戻れないほどの音の良さです。

貴方もチャンネルデバイダーを購入し、アンプももう一台何処からか調達してマルチアンプ方式を体験してみて下さい。

きかこの言ったことが嘘ではないことが分かりますよ。

 

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