やることも無くなったので暇に任せてずっと放置状態だった”木板アンプ”に2A3シングルアンプを組みなおすことにしました。
出力管周辺回路を組み直しまして出力のチェックを行ったのですが何故か定格出力の3.5Wが出ず、贔屓目に見ても2W程度の出力です。
これの原因が分からずに暫く悩んでしまったのですが、ふとOUTPUTトランスが悪いんじゃないかと考えるようになりました。
木板に組んでいるトランスは一応SEL製で一次側2.5kΩ、2A3の使用を推奨しているようです。
しかしこのトランスは相当古いものなので最大出力定格7Wをうたっていても闇雲に信じるのはまずいかもしれません。
そこで思い切って出力トランスを300BシングルアンプからOUTPUTトランスを借用して最大出力が変化するのかを調べてみました。
300Bシングルに使っているトランスはタンゴのU608です。
結果、出力は3WにUPしましたよ。
やはり古いシングルOUTPUTトランスは上手くないようです。
きかこはこの実験を通してOUTPUTトランスの重要性に改めて気づかされましたね。
真空管アンプに使用するOUTPUTトランスは「新しいもの」であって「最大定格を可能な限り大きく」して使うのが良いようです。
2A3に使うトランスは本当はU-808クラス(最大20W)のトランスを使うべきなのでしょう。