一昨日はヒーター回路を配線しましたので昨日は一気に残りの配線全部を終わらせてしまいました。
無我夢中で配線しましたのであんまり配線が美しくないのですがまあこれで妥協することにしました。
回路図は特に載せませんが標準的な5極管で3極管をドライブするWE91Bアンプリファイヤーの回路をもじったものです。
初段のWE310Aはエミ減の球をいただいたものなので電流の流れる量が左右で異なり片方は1.5mA、もう片方は0.8mAとアンバランスでした。
まあ古典管なのでこの程度のミスマッチは我慢ですよ。
出力段のVT25Aですがカソード抵抗1800Ω、Vpp400Vでカソードに30V程度の電圧が出ましたのでIpは17mA程度と小さいです。
気持ちは早く音だしをしたくてワクワクしていましたので測定は後回しにして早速試聴することにしました。
どうですウエスタンエレクトリックの球がずらっと並んで格好良いでしょう。
電源を入れてしばらくWE310Aが温まるのを待ちますとスピーカーから「ブーン」というハム音が僅かに聞こえます。
この原因はフィラメントのDC点火の平滑コンデンサの容量が不足しているためのようでした。これは要改善ですね。
さて、音が出た途端「おおっ!」と思いました。なかなか良い音が出ているのです。
音楽のソースにはJAZZではバドパウエルのピアノや演歌では矢代亜紀の舟歌などをチョイスしましたが「これが1W以下のアンプか!」と思えるほど堂々とした音が出ています。
初めて使う真空管とその音色に「うーん」満足です。
VT25AはRCA系の801Aの送信管と互換性がありますので試しに手持ちの801Aを刺して電源を入れてみました。
801Aはフィラメントがトリエーテッドタングステンなので電球のように煌々と光ります。
この真空管も味のある真空管ですね。残念ながらきかこの耳の問題もあるのかもしれませんがVT25Aと801Aは音質的にそれほど変化は感じませんでした。
さて球をVT25Aに戻してしばらく試聴していたのですが突然左チャンネルからザザザというノイズが時々出るようになりました。
この原因は最初はエミ減の310Aを使ったせいなのではないかと考えたのですが左右の310Aを入れ替えても左チャンネルから雑音が聞こえますので球のせいではなさそうです。
いろいろ弄っても原因が分からないのでちょっと気になっていた310Aの入力のグリッドリーク抵抗を240kΩから100kΩに変更してみました。
そしたら結果は良好でノイズが大分小さくなりました。
どうやらノイズの原因はこの辺にありそうであることが分かったのです。
まあフィラメントハムやノイズ問題はまだ完全に解消されたわけではありませんがこの辺でひと段落としてこのアンプで音楽を楽しもうと思います。
そうそう、出力がどれくらい出ているか測定しました所0.7Wと小出力であることが分かりましがタンノイのⅢLZのような高能率のスピーカーでは出力不足を感じることはありませんでした。