10GF7Aを用いたのシングルアンプの実験を継続しております。
最大出力1Wが得られる入力レベルが0.5Vrmsとトータルのゲインが不足しておりましたので初段に手持ちの12AY7を追加致しました。
この変更に伴って10GF7Aの電圧増幅管の定数も変更しましたので改造は大変でした。
回路図で説明すると楽なのですがまだ最終回路が決まっていないので回路図はまだ待って下さい。
改造作業は最初に10GF7Aの電圧増幅管の定数変更を行いました。
定数の変更の主な点は負荷抵抗を270kΩから33kΩに変更したことで利得がこれによって下がりますがドライブ能力は上がるという訳です。
ドライブ能力を上げるために電源のデカップリング抵抗も22kΩから6.8kΩに変更しました。
この状態でのトータルゲインですが出力1Wが得られる時の入力レベルは約1.5Vrmsでした。
大体思惑通りです。
次に初段へ12AY7Aの追加を行う訳ですがどうにもスペースがありませんでしたので「木板からはみ出しても仕方がない」という考えで配線しました。
拡大写真がこれです。
見事に木板外にはみ出てますね。
しかも部品のリード線をカットしていないので凄い「蜘蛛の巣」配線です。
この初段部の定数をざっと説明しますと負荷抵抗47kΩ、カソード抵抗1.2kΩ、デカップリング抵抗22kΩでプレート電圧100Vが得られました。
早速にトータルゲインを測定してみましたところ1Wの出力が得られる入力レベルは数十mVとなりましたので万々歳です。
試聴結果も上々でゲインが上がると音も良くなったような気がします。
さて、気になるのはトランスの容量をほぼ100%使い切っておりますので電源トランスの発熱です。
10時間位連続運転してトランスの発熱をみましたが手で触った感じとしては50℃以下のようですのでまず大丈夫でしょう。
後は電源ハムを退治するためのチョークトランスの追加とゲインが上がったので入力部へのゲイン調整VRの追加です。
部品は発注中なので来たところで回路に追加してまたレポートしたいと思います。