家に帰ってみるとヤフオクで落札したAG-203Dが届いていました。
早速Sound Blaster X-Fi(SBX)に繋いでWave Spectraを立ち上げて歪率を計測してみました。
以下全て1kHz時の歪率(THD+N)の値です。
まず出力が1Vrmsの時ですがこれはレベルが高いのでLINE入力からの測定となりましたが、歪率は0.0079%と優秀な値を示しました。
次は0.1Vrmsの時の値ですがレベルが小さいのでMIC入力からの測定となりまして、歪率は0.025%とこれも優秀です。
AG-202Aの歪率が0.1Vrmsの時に0.04%なのでかなり良い値です。
次にレベルを0.2Vrmsに上げてみました所0.43%、0.3Vrmsに更に上げてみると20.48%という結果でした。
これはもう発振器の歪ではなくSBXのMICアンプの歪を見ているのでしょうね。
因みにSBXのMICアンプのゲインは20dB程あるようです。
さて、ここまでは良かったのですがどうもこのAG-203Dは発振出力が安定して出ません。
おまけに本体を振るとカチャカチャ何だか音がします。
「これは返品かな。。。」と思ったのですが出品者の文言をもう一度見てみると「校正や細かな動作等の確認は当店では行なっておりませんので、現状でのお渡しとなります」とのことで、こりゃやられました。
きっと返品は難しいだろうと思います。
とりあえず中を開けてみました。
そしたらなんと電源トランスのネジが無くなっていて片持ちで固定されていました。
カチャカチャ音がしたのは外れたナットの音だったのです。
M3のナットだったので手持ちのM3のビスでとりあえず直しましたよ。ふ~。
そしてこれが発振器のメインボードでそれほど難しい回路ではなさそうですが回路図が無いとちょっとお手上げです。
さて、どうしましょうか?
電源電圧は±20Vだということは分かりましたがそれ以上調べるのは無理です。
いくらきかこが電子回路技術者であっても回路図が無いと修理もできませんよ。
あ~。またムダ金を使ってしまったなぁ。