71Aの歪率特性に続きまして1626シングルの歪率特性を測定しました。
冒頭の回路図は初期の回路図で今は出力トランスと電源トランスの型番が違っております。
現在は出力トランスに春日無線様のKA-1425を一次側14kΩで使っております。
また、電源トランスには東栄変成器様のP-100Nを280Vタップで使用しております。
さて、問題の歪率特性ですが以下のようになりました。
71Aのシングルアンプと比較しますとずいぶんと低歪率な特性となっております。
これは前段に6AU6の3極管接続2段構成にしているのが功を奏しているのだと思います。
3極管は奇数次の歪が出にくいのでこういった特性になるんですね。
歪率を5%まで許容するのならば0.7W位の出力が出ていることになります。
この1626シングルアンプはマルチチャンネルの高域を受け持たせております。
高域を受け持つツイーターはパイオニアのPT-100で能率が100dB/W/mなので十分な出力と言えます。
しかし、ずいぶんとお金を掛けて歪率を測定できる環境を整えましたが肝心のアンプが今は71Aシングルと1626シングルしかないのでなんだか面白くないですね。
こりゃ、せっせとアンプを作ってその特性を計測するという行為をしないとせっかくの歪率特性が図れるシステムも威力を発揮できないです。
そんなにアンプも作る予定がないので無駄な設備だったかなぁ~。