歪率が測定できる環境が整いましたので71Aシングルアンプの歪率特性を測定致しました。
このアンプは前段が5極管による1段のみの増幅で歪率特性には不利です。
しかし5極管1本で3極出力管をドライブするというのは独特の良い音が出ますのできかこは気に入って良く採用致します。
この5極管でパワー管をドライブする回路は古くはウエスタンエレクトリックの91Bアンプリファイヤーにも採用されていました。
さて、本題の歪率特性ですが以下のようです。
今回はちゃんとLチャンネルとRチャンネル両方の特性を採りましたよ。
右側のグラフがRチャンネルで左側がLチャンネルです。
左右の歪率に差はあまりありませんで歪率を5%まで許すとした場合、出力は0.2W程度としょぼいアンプとなりました。
このアンプをマルチチャンネルの低域側にあてがって聞いているのですが特性程に歪感は感じられません。
まあ、使っているスピーカーが100dB/W/mという高能率のものなのでそんなに出力を出さなくても大丈夫なのだと思います。