昨日からずっとRT505の調整をやっておりました。昨晩も12時頃までやっていて疲れました。
おかしな事に昨日からRT505が2台共に動作しなくなり途方に暮れていたんです。
どのような症状かといいますと周波数シンセサイザーのロックが両方ともに掛からなくなってしまったんです。
VFOでありますA9モジュールのアライメントが悪いのだと思い、ずっとA9モジュールのアライメント調整をやっていたのですがどうにもシンセサイザーのロックが掛かりません。
なのでA9モジュールが根本的に悪いのかと思い原因がひょっとしたらバリキャップダイオードにあるのではないかと考えて松本電子部品に行ってバリキャップを買ってきて取り替えてみたのですが、これによってVFOの素の周波数の安定度は向上したのですがやっぱりロックが掛かりません。
インターバルオシレーターのA10モジュールの出力を試しに見てみたらなんと5.55MHz、5.60MHz、5.65MHzの発振出力が出ていないことが分かりました。
早速にA10モジュールをバラバラに分解して発振用のトランジスターまで交換したのですが一向に発振する気配を見せません。
回路図はPCの中に入っているのでそれを見るのが面倒だったこともあり、RT841のA40モジュールと類似だと思い込んでそれを見ていたことも敗因でした。
ここは基本に戻ってPCを立ち上げてA10の回路図を見てみました。そしたらダイオードスイッチが入ってるじゃないですか。
ダイオードスイッチが水晶発振子に直列に繋がっていますのでこれに順方向のバイアスを掛けないと発振する訳がありません。
ダイオードスイッチのアノードには+10Vの電圧が掛かっていることが分かりました。
しかしカソード側には+2.5V FROM POWER PLUG J3-Mと書かれているのですが実際には何の電圧も掛かっておりません。
これは+2.5Vを作る回路が壊れているんだろうとA10モジュールのダイオードスイッチのカソードを直接GNDにリード線で落としました。
そしたらシンセサイザーのロックが一発で掛かり”きかこ放送局”の音楽が流れ出しました。
ここで。。。。待てよ。。。+2.5V!! そうかフィラメント電圧か!!
つまり”きかこ”は受信には2.5Vの電圧は必要ないと考えていたんですね。
ところが2.5Vを要求している回路がフィラメント以外のA10モジュールにあったわけです。
このラインをGNDに直結していたので本当に2.5Vを供給していたら事故を起こすところでした。
どおりで調子が悪くなった訳です。昨日はヤフオクで落札した15Vのスイッチング電源が来たのでこれでRT505を動作するように工作していました。
ここらへんから様子がおかしくなったのでした。
これが分かるまでにずいぶんと長い時間、掛かっちゃいましたけど本当に良い勉強になりました。
「RT505の2.5V電源はフィラメント用だけじゃない」これが分かっただけで収穫なのですがそれに費やした時間は3連休の半分くらいです。
もうへとへとに疲れましたのでこの辺で少し休もうかと思います。