ソニーTC-D5の修理

ヤフオクでソニーのTC-D5をゲットしました。落札代金は15000円でした。まあまあ安かったのではないかと思います。

”きかこ”が狙うのはいつもジャンク品ですがこの品物何処がジャンクなのでしょうか?まずはバッテリーチェックのボタンが欠品です。

これも見本があれば3Dプリンターで作れそうです。そのうちにメタル対応のD5Mでも入手しますかね。おそらくD5もD5Mもボタン部品は一緒でしょう。

まずはざっと点検しました。再生OKのようです。ただしテイクアップ側のリールの巻き取りトルクが若干弱いようです。これってソニーのテレコはよくある不具合ですね。内部のアイドラーゴムがカチンコチンになっているのでしょう。

早送り、巻き戻しは大丈夫のようです。と、再生すると左チャンネルの出力がでていないことに気づきました。これは致命的なので開腹手術するしかありません。

裏蓋を開けました。このごちゃごちゃ配線がソニーらしいですね。ネットでサービスマニュアルが落っこちてないか調べました。D5MのサービスマニュアルならあるんだけれどD5は無かったです。

D5Mで代用しましょうと、DLしましたよ。だけど役にたつかなぁ~。

ヘッドの所から順にクリスタルピックアップをつかって信号が来ているか調べます。しかし入力の初段で躓きましたよ。PBアンプの回路がD5Mと全く違います。これではDLしたSMは殆ど役に立ちません。

自力で回路を追っかけてみると本当にLチャンネルのトップのトランジスタのコレクタから出力が出ていないことが分かりました。ふぅ~。

初段のトランジスタは日立の2SC1345でした。このトランジスタを交換してみたいので、松本電子部品に直行です。松本電子部品ではパーツボックスに2SC1345と書いてあるのに品切れでした。そこで互換表を借りて代替えのトランジスタを探しました。結局見つかったのは2SC1740というロームのトランジスタでした。これを購入して松本電子部品を後にしました。

右の2本がロームの2SC1740です。これをトップのトランジスタと入れ替えてみたら。。。ビンゴ!です。出力がバッチリ出るようになりました。

さて、開腹したのでこのまま閉じるのは勿体ないのでベルトを交換することにしました。

ベルトは3本使われていまして、これを手持ちの中から似たようなベルトと交換します。ちゃんとしたベルトは後日に千石電商に注文して入手することにします。

こうして3本のベルトも交換されてなかなか好調になったD5君です。音質は素晴らしいの一言で当時10万円近くした価格の理由もうなずけます。

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