OTTO SX-111DをまたGET。。。

既に持っているスピーカーなのに同じ物をまたヤフオクで落札しちゃいました。それはOTTOのSX-111D型スピーカーです。今回の落札代金は物が程度が良いこともありましてなんと26000円でした。20000円を超えたあたりから「どうしようかな?」と思ったのですが物欲に負けて落札しちゃいました。

 

このSX-111Dに用いられているスピーカーは直径が12cmのフルレンジでアイデン社が作ったものをOTTOにOEMで出していたんですね。アイデンの12cmフルレンジといえばAF-50Xがその最高峰でそれをデチューンしたものがこのSX-111Dに搭載されているようです。

 

このマニアでしか分からない事実がなんだか有名になっちゃったみたいでこの辺のアイデン搭載のOEMスピーカーが軒並み高値になってしまっています。安いオーディオをお気楽に楽しんでいた“きかこ”としては残念なことです。

 

さて落札したSX-111Dを見てみると本当に程度が良く、スピーカーのエッジもしなやかで新品当時の状態を保っているかのようです。そして問題のマグネットですがフェライトではなくお宝のアルニコでしたよ。一か八かの賭けだったので嬉しいですね。

 

早速に現用のSX-111Dと入れ替えて試聴をしてみました。うーん、音がいいです。低音も良く出ているようです。これはユニットのエッジがしなやかさを保っていることが功を奏しているのだと思います。

 

これに比べて古い方のボロボロSX-111Dですが今気が付いたのですがエッジがカチカチで低音が良くでていない状態だったのです。こんな状態で“美音だ!”なんて言っていたので“きかこ”の耳もあてにならないもんです。

ユニットのエッジが固いのは問題がありますので素人の軟化処理を実施することにしました。ネットでエッジの軟化処理について調べてみますとエッジ部分に自動車等のブレーキフルードを塗布すると良いらしいですね。早速にアマゾンでブレーキフルード購入しましたよ。

 

ブレーキフルードが届きましたので筆でエッジに塗ってみました。塗った直後は特に状態が変わりませんでしたが3時間も経過するとエッジにしなやかさが戻ってきて5時間もすると「あら不思議」新品のような柔らかいエッジの状態になりました。

 

この古い方のSX-111Dは年末に実家に帰省する際に持って行って実家のタンノイⅢLZと比較視聴したいと思っています。試聴結果はまたブログに書きたいと思います。

ワルサーPPKのモデルガン

こんなに久しぶりにブログを書きだすなんて。。。今まで何やってたの?なんて聞かれそうですがつい最近はこんなものにうつつを抜かしておりました。

 

それはモデルガンです。“きかこ”が小学校の頃のモデルガンと言えば亜鉛合金製の金属モデルガンが一般的でした。しかし最近のモデルガンは材質にABSやHWの樹脂を使ったものが主流になっております。

 

でもやっぱり“きかこ”が小学校の頃に憧れたモデルガンは何といっても金属製のモデルガンでしたので樹脂製ではイマイチですね。当時、めちゃくちゃ欲しいという訳ではなかったのでとうとう手にすることが無かったモデルガン。今頃になって欲しくなって買いだしたという訳です。

 

モデルガンならば何でも良いという訳ではないようで“きかこ”が欲しいのはワルサーPPK型のモデルガンのようです。ワルサーPPKには尋常ではない思い入れがあるのです。この数週間の間に金属製のPPKを3丁、ABS製を2丁手に入れてしまいました。

 

何でここまでにPPKに拘るかと言いますと、それは何といっても映画007の影響ですね。小学生の頃から熱狂的な007ファンであった“きかこ”にとって007の愛銃であるワルサーPPKは特別な一品だったのです。また、007の物語の中に出てきますQという秘密兵器を作る発明家(?)がまた好きで、その影響で技術者になったという訳ですのでファンとしては半端じゃないでしょう?

 

ちょっと入手しましたPPKを紹介したいと思います。この写真がコモダ製のワルサーPPKです。

ネットで調べますとPPK2型というものに属するようです。ヤフオクで8000円で手に入れました

 

続きまして同じくPPK2型のマルゴー製PPKです。コモダと異なりスライドの両側に刻印が入っております。

この刻印が入ることでグッと高級感がでるんですよね。嬉しくて子供みたいに枕元に置いて寝ていますよ。時々バンバン撃って遊んだりしてですね。ヤフオクで13000円で手に入れました。

 

金属の最後は有名なMGC製のPPKを紹介しましょう。PPK3型というらしいです。

このMGC製は高くて25000円位で落札しました。もうお金が無いです。このPPK3型でガンの大きさが実銃と同様のサイズになりました。

 

PPK2型以前のサイズは実銃に比べて小さかったのです。しかしこの小さいサイズは子供の手にフィットするらしく日本中にPPKを持った子供達が007ごっこをして遊んだのでしょうな。更にPPKのモデルガンは値段が安かったので子供がお小遣いをためて買いやすかったということもあります。大ヒット製品だったのです。

 

じゃあ“きかこ”は何でPPKを子供の頃に買って貰えなかったかといいますと。。。もっと好きなものがあったんです。それはプラモデルでして誕生日なんかには自動車のプラモデルばかり買って貰っていました。欲しいものの中でもモデルガンは2番手以降だったのですね。

 

続きまして樹脂製のPPKです。マルゼン製で比較的に新しいものです。

分類上はガスガンというらしくマガジンにフロンガスとBB弾を入れて銃にセットし、引き金を引くとスライドが豪快にブローバックしてBB弾が銃口より飛び出ます。正確にはこれはPPKではなくPPK/Sというモデルになります。PPK/Sは小さかったPPKのグリップを大きくしてグリップを良くしたモデルらしいです。ヤフオクで3500円でGETしました。

 

最後は今は無きポイント製のPPKです。ガスブローバックのモデルですが何だかイマイチ調子が悪いです。

銃の左側にあるセーフティーはダミーで稼働しません。ヤフオクで1500円でGETしました。

 

ガスブローバックというのは体験してみると分かるのですが「なかなか面白い」です。なのでこの樹脂製の2丁もすぐに飽きるかと思ったのですが面白いのでもう少し手元に置いておこうかな、と思っています。

OTTO SX-111と10GF7パワーアンプ

しばらく触れていませんでしたが”きかこ”のオーディオのスピーカーが変わったのでそれについて少し書きたいと思います。

”きかこ”も知らなかったのですがサンヨーといいますかOTTOと言った方が通りがいいのかな、そのOTTOで出していたスピーカーを今、気に入って使っています。

その型番はSX-111というもので1978年頃のスピーカーなんです。このスピーカーはかの有名なアイデンが作ったスピーカーをサンヨーにOEMで出していたんです。

アイデンと言えばかのオーディオ評論家の故池田圭先生が設計に携わったというFP-50が有名なんです。FP-50の音はというとアルテックのユニットを手本にしたのですがその本家を上回った出来に仕上がったとのことです。このFP-50をデチューンしたユニットがこのSX-111に搭載されているという訳です。

”きかこ”の所に来たSX-111は磁気回路にアルニコを採用したロットのもので、これが購入の決め手になりました。例によってヤフオクでGETしたわけですが代金は15000円とちょっとお高めでしたがBidしたのでした。

外観程度は凄く悪くてボロボロです。

写真にように角が壊れていたりします。

続きましてこのSX-111をドライブするパワーアンプの紹介です。それは以前に紹介しました10GF7というテレビの水平出力管をつかった自作のアンプです。

なんだか格好が悪いアンプなので使わないでいたのですが小型ということもありこの度、日の目を見ることになりました。

せっかく現用のシステムに入れるのでカップリングコンデンサーに音の良いものを奢ることにしました。

はい、泣く子も黙るバンブルビーコンデンサーですね。

もう片方のチャンネルにもバンブルビーです。

バンブルビーコンデンサーを使って出力管をドライブしている訳です。この前段のカップリングにはブラックビューティーです。

どうですか、こんなチープなアンプですがちょっと凝っているでしょう。

良品のバンブルビーコンデンサーはなかなか無いのでパワー管のドライブには少々DCリークしているバンブルビーを使っています。

ちょっと専門的な話になりますがパワー管はバイアス電圧が30Vと深いので前段から漏れたDCによりグリッドが多少プラスにバイアスされても大丈夫なんですよ。

まあそんな訳で拘りまくったスピーカーとパワーアンプですがどんな音がでるのでしょうかって?そりゃいい音が出ますよ。身震いが出るほどの美音でなっております。

マランツ7kにバンブルビーコンデンサーを付ける

マランツ7をこれまで有名にした立役者はバンブルビーコンデンサーらしいのです。バンブルビーコンデンサーとは1950年代にスプラグ社から出されたオイルペーパーコンデンサーのことです。もともとバンブルビーは安価なコンデンサーだったのです。

日本の湿度にバンブルビーが向かないらしくすぐに絶縁不良をおこしてダメになってしまうのですがその音の良さは折り紙つきのようです。絶縁がダメになってしまうので今では希少品となっており専門店でバンブルビーを購入すると0.22uF400Vのコンデンサは1本30000円とかするようです。

今回、偶然にもヤフオクで容量と耐圧がバッチリ合ったバンブルビーを入手できましたのでマランツ7kにインストールすることにしました。

”きかこ”は最近ではレコードは殆ど聞かず、CDやテープを主に聞いていますのでイコライザーのコンデンサはそのままにしてラインアンプの部分のコンデンサーのみをバンブルビーに変えてみます。

以前に「カップリングコンデンサーでは音は変わらない」という結論を出したのですがそれがオーディオの世界の一般常識からかけ離れている結論だったので再度トライしてみることにしたのです。

これが7kオリジナルの状態です。コンデンサーには小型のプレッシー製のコンデンサーが使われています。貧弱な感じがしますかね。。。

そして裏側の真空管ソケットの所に付けられた0.01uF400Vのコンデンサーが、分かりますか?

これらを交換していきます。まずは最終段のカソードフォロアーの所の0.22uF250Vのコンデンサーをはずしました。バンブルビーと比べてみましたが全然大きさが違いますね。

付け替えた写真がこれです。

なんだかマランツ7のオリジナルみたいになりました。もう何だか音が良さそうな雰囲気を醸し出しています。でもそういった先入観は無しにして聞かないといけません。

交換したコンデンサーは3カ所でラインのトップと2番目の真空管のカップリングコンデンサー0.01uF400Vを0.047uF400Vに交換しました。それから2番目の真空管からトーンコントロールへ送り出しの0.22uF400Vのコンデンサー。最後にラインの送り出し0.22uF200Vのやつです。

貴重なバンブルビーがパアにならないように慎重に作業を行いました。

さていよいよCDから音だしを開始しました。音が出たとたん、あれ?何だか違う感じがします。

少し音を大きくしました。う~ん。前の音は綺麗だったのですが少し音が詰まり気味だったといいますか悪くはないのですが凄く良いというわけでもなかったと思います。

しかしバンブルビーの音は独特な音のまとまりがあってうねるような音と言いますか。音が存在をアピールしているように聞こえます。

これはプラシボ効果なのでしょうか?でも違います。まるで違うアンプに接続したみたいです。バンブルビーの音は浸透力があるといいますか音量をかなり絞っても満足感が得られる感じがします。

これには参りました。名機の理由が分かったような気になりました。これじゃあバンブルビーが珍重されてプレミア価格になる訳です。

万人にお勧めできる改造とは言えませんがもし貴方がマランツ7kやSEを持っていて良質なバンブルビーを入手されたなら良くチェックしてから使用してみて下さい。”きかこ”の言う意味が分かるかと思います。

祝!10万km

我が17クラウンがついに、ついに、10万kmを突破しました。思えばこの17クラウンは苦しい時も悲しい時も常に”きかこ”のそばにいてくれる相棒でした。これからも宜しくお願いします。

ということで今日は10月6日日曜日です。明日は会社なのであまり疲れることはしないでのんびり過ごしております。

最近ブログの更新をしていませんでした。ネタが無いわけじゃないんだけれど何してたかといいますとソニーのTC-D5を沢山仕入れて、修理してヤフオク販売していたのです。

1台に付、大体5000円位の利益が出ますんで調子こいて修理三昧な日々を送っていた訳です。

多少儲かったのでその還元を家族サービスにあてたりしてなかなか良い行いをしていた”きかこ”でした。

また。儲かると馬鹿なことを初めてしまうのでした。それはなにを隠そうこれです。

はい、スプラグのバンブルビーコンデンサーです。どうしてもマランツ#7kのプリアンプのコンデンサーをこれに変えてみたくてまた購入しだしたんです。

カップリングコンデンサーについては大分前に「音は変わらない」という結論を付けたのですがどうしても虫が騒ぐといいますか。。。やってみたくなるんですね。悪い病気です。

写真のコンデンサーは4本で7000円しました。0.22μF400Vのやつと0.22μF200Vのやつです。

今回の病気は本格的でしてこの古いオイルペーパーコンデンサーを使うのに絶縁抵抗計まで買っちゃったんですよ。

コンデンサーの代金だけでもう2万円位遣っちゃったんです。真空管アンプ用のバンブルビーと謳っていてもDCが漏れ漏れのコンデンサーも多いんです。

これの実験に関してはまたレポートしたいと思います。それではまた。

 

ソニーTC-D5の修理

ヤフオクでソニーのTC-D5をゲットしました。落札代金は15000円でした。まあまあ安かったのではないかと思います。

”きかこ”が狙うのはいつもジャンク品ですがこの品物何処がジャンクなのでしょうか?まずはバッテリーチェックのボタンが欠品です。

これも見本があれば3Dプリンターで作れそうです。そのうちにメタル対応のD5Mでも入手しますかね。おそらくD5もD5Mもボタン部品は一緒でしょう。

まずはざっと点検しました。再生OKのようです。ただしテイクアップ側のリールの巻き取りトルクが若干弱いようです。これってソニーのテレコはよくある不具合ですね。内部のアイドラーゴムがカチンコチンになっているのでしょう。

早送り、巻き戻しは大丈夫のようです。と、再生すると左チャンネルの出力がでていないことに気づきました。これは致命的なので開腹手術するしかありません。

裏蓋を開けました。このごちゃごちゃ配線がソニーらしいですね。ネットでサービスマニュアルが落っこちてないか調べました。D5MのサービスマニュアルならあるんだけれどD5は無かったです。

D5Mで代用しましょうと、DLしましたよ。だけど役にたつかなぁ~。

ヘッドの所から順にクリスタルピックアップをつかって信号が来ているか調べます。しかし入力の初段で躓きましたよ。PBアンプの回路がD5Mと全く違います。これではDLしたSMは殆ど役に立ちません。

自力で回路を追っかけてみると本当にLチャンネルのトップのトランジスタのコレクタから出力が出ていないことが分かりました。ふぅ~。

初段のトランジスタは日立の2SC1345でした。このトランジスタを交換してみたいので、松本電子部品に直行です。松本電子部品ではパーツボックスに2SC1345と書いてあるのに品切れでした。そこで互換表を借りて代替えのトランジスタを探しました。結局見つかったのは2SC1740というロームのトランジスタでした。これを購入して松本電子部品を後にしました。

右の2本がロームの2SC1740です。これをトップのトランジスタと入れ替えてみたら。。。ビンゴ!です。出力がバッチリ出るようになりました。

さて、開腹したのでこのまま閉じるのは勿体ないのでベルトを交換することにしました。

ベルトは3本使われていまして、これを手持ちの中から似たようなベルトと交換します。ちゃんとしたベルトは後日に千石電商に注文して入手することにします。

こうして3本のベルトも交換されてなかなか好調になったD5君です。音質は素晴らしいの一言で当時10万円近くした価格の理由もうなずけます。

ソニーサービスの対応とTC-2500修理

ヤフオクで3000円で入手しましたソニーのカセットデンスケTC-2500のお話です。勿論この時代のテレコはほぼ要修理品なのでまずは回路図の入手をしたいと考えていました。

ネットで散々調べたのですがこのソニーのTC-2500の回路図を見つけることはできませんでした。

”きかこ”は電子回路技術者とはいえ回路図が無いと修理はお手上げ気味になります。最後の手段なのですがソニーのサービスに回路図のスキャンデータを貰えないか丁重なメールを出してお伺いしたのです。

その結果、ソニーの対応は以下のようでした。

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お客様

ソニー使い方相談窓口 メール担当: ゴックでございます。
ソニー製品をご愛用いただき、誠にありがとうございます。
このメールのお問い合わせ番号は06948274です。

このたびは返信が遅くなり、お客様をお待たせいたしましたこと心よりお詫び申し上げます。
回路図が必要なの件につきまして、ご案内させていただきます。

>TC-1100BとTC-2500の修理をすることになりました。
回路図のスキャンデータを有償でも良いので頂くことはできないでしょうか?

とのこですが

ご期待にお応えできる回答をご用意できず、心苦しいのですが
「TC-1100BとTC-2500」をはじめとした弊社製品において、回路図の提供はお受けしておらず
本件につきましては、貴意に沿いかねる次第でございます。

本来であれば、より早く上記ご案内を差し上げることが
できればよかったのですが、お時間をいただく
結果となってしまったこと、重ねてお詫び申し上げます。

しかしながら、今後、お客様方々に回路図を提供可能になれば
より多くのシーンにおいて
ソニー製品をご活用いただけると当方も感じます。

つきましては、お伺いしたお話に関しましては、今後の商品開発へ活かし
お客様方々のご期待にお応えできるよう、関連部署へ申し送りいたします。

確実な実現のお約束が叶わず心苦しいのですが
今後とも弊社への変わらぬご愛顧を賜りますよう
何とぞよろしくお願い申し上げます。

また、ご利用のTC-1100BとTC-2500を分解する事に関して、
専門家の知識が必要がございますので、
申し訳ございませんが、お客様はご自身で分解の操作をご実行するをご推奨しておりません。

尚、症状によってお手元で改善する可能性がございますので
よろしければ詳細症状をお知らせ頂けますでしょうか。

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結局、回路図は出して貰うことが出来ずといった結論です。まったく腹立たしいですね。「TC-1100BとTC-2500を分解する事に関して、専門家の知識が必要がございます」って、こっちも専門家ですよまったく馬鹿にして。。。

出して貰えないなら自力で回路図を調べるしかありません。まずはモーターが回転しないのでモーターガバナーの基板から回路を起こします。

こんな回路なんですね。出し渋るような回路ではないです。テスターで調べてみるとGNDが浮いていることが分かりました。

GNDが浮いているのは4pinのコネクタの2番pinのコネクタが接触不良でした。

コネクタの金属接触部をハウジングから外すと接触辺が折れて脱落しましたよ。

なのでGNDはミノムシクリップで取るとモーターが動き出しました。ふぅ~。

ここでベルトの交換をします。キャプスタンのフライホイールを駆動しているベルトの交換です。

新旧のベルトの写真です。

ベルトを交換して再生してみると何だかまだ回転が安定しないというかモーターそのもののトルクがありません。先のガバナー回路をもう一度調べてみるとコネクタの3番pinから供給されるはずの電圧が掛かっておりませんでした。この原因はまたしてもコネクタの経年劣化でコネクタ内の接触子が折れていました。

3番pinをまたもやミノムシクリップでジャンパーして電圧を掛けてやるとモーターが元気よく回り出しました。

4pinの内2ピンがだめになっているのでこのコネクタはもう信頼性がありません。新品に交換することにしました。

と言っても同じコネクタが松本電子部品にあるはずがありません。ここは似たようなコネクタを改造して取り付けました。

これで修理はほぼ完成です。あとはケースをハヤトールで綺麗にしながら組んでいくといった作業ですね。

これでTC-2500の修理は完了です。回路図無しでもなんとか修理を終えることができました。

ナカミチ 680zx アジマス調整ベルト交換

ナカミチ680zxのオートアジマスアライメント(AAA)の駆動用ベルトだけ交換していなかったのでずっと気になっていました。AAAの具合が悪いわけじゃないんだけれど休みですることもないのでここのベルトを交換することにしました。

AAAのベルトを交換したことがないので機械部分を何処まで分解したらいいか分かりません。ここはメカユニットを本体から取り出すまで分解することにします。

早速分解します。まずは蓋を開けます。ここまでは簡単!。

次に7本のネジを外して前面パネルを外します。

つぎに3本のネジを外してFL表示のユニットを外します。あ~あ。大がかりですね。

メインのアナログ基板(向かって右の大きな基板)からメカユニットに行っているコネクタ3本を抜くいて6本のネジを外すとメカユニットが外れます。

ようやくAAAのユニットが弄れるようになりました。

このユニットは3本ネジを外すとメカユニットから分離できます。

お~。中はこんな風になっているんですね。簡単な仕組みでAAAを実現しているのに感心しましたよ。

ここまでくればゴムベルトの交換も簡単です。って思ったのですが以外にてこづりましたよ。ここが一番時間が掛かりました。

新品のゴムベルト(左?)と古いゴムベルトです。サイズは1.6mm□Φ40mmです。

交換できました。ふ~。

あとは逆の手順で組んでいきます。蓋を閉じる前にAAAの調整をしました。標準的なテープを使ってAAAユニットの指示値が大体中央になるようにしました。

さてAAAの動作が交換前と比較してどうか?というと特に変わりはないようです。無理して交換するほどではなかったかもしれませんが「精神衛生上良い」って所ですかね。

ナカミチ 660zx を落札しちゃったぜ

酒に酔った勢いでナカミチの660zxをヤフオクで落札してしまいました。落札金額は18000円でした。660zxにしてはちょっと高かったんだけれど酔った勢いというのは怖いですね。

えーと、知らない貴方に説明しますと660zxは670zxという3ヘッドのカセットデッキからアフターモニタ機能を省略した機種で6xx番のナカミチデッキの中では廉価版になります。

アフターモニタ回路がなくっちゃ3ヘッドのありがたみが無いのですが外観が6xx系のデザインを踏襲しているので格好がいいんですね。だから落札しちゃった訳なんです。

さて、”きかこ”の元に届いてみますと外装がかなり汚れていまして、まずは清掃をしました。

切らしていましたハヤトールですがアマゾンから届きましてそいつを早速に使って清掃ですよ。ハヤトールはかなり汚れが落ちます。

ヘッドを上下させるカムを駆動するモーターのベルトが滑っていましたので交換します。これは千石電商で買った1.6mm□Φ40mmのものです。

左側が外したゴムベルトで変形しているのが分かります。こうなると滑っちゃってダメですね。

このベルトを交換することでメカ関係はばっちりと動くようになりました。外装の裏蓋にナカミチでメンテナンスしたシールが貼られており、前の持ち主はちゃんとした方だったんだと思います。

後は何かやるべきことが無いか見たのですがこのゴムベルト一本交換したらほぼ正常になってしまいました。録音、再生も大丈夫のようです。

こういった個体はやることが無くて拍子抜けですが、きっと当たりの個体なんでしょうね。

”きかこ”は壊れているのを直すのが楽しいのでこの個体からはそういった楽しみを得ることができませんでした。手が掛からなかったので愛着も湧きません。

早速にヤフオクへ出したんですがなかなか入札がありませんねぇ~。

値段をかなり安くしてもダメです。これは赤字になるかもなあ。。。。

ソニー製モノラルテレコ TCM-5000 ベルト交換

今日はお盆休み9連休最終日です。長い休みでしたが”きかこ”にとっては680zxの修理に専念できましたので良い連休でした。最後の日なので気持ちをゆったりと持って有意義に過ごしたいと思います。

さて、先日にヤフオクで落札しましたソニーのモノラル3ヘッドのテープレコーダーTCM-5000が午前中に届きました。

中はお約束のプチプチビニールに包まれていました。ご丁寧に2重にプチプチが巻かれていました。そしてプチプチを取ると。。。

じゃ~ん、とご対面です。何だか凄く汚いんですが。。。こりゃハヤトールか何かで綺麗にしないといけないですね。とりあえずは裏の電池箱を開けてと。

新品の単二マンガン電池4本をいれてみましたがやはり動きません。きっと駆動ベルトが伸びているんでしょうなぁ~。

裏蓋には5カ所のねじ止めがありますので早速にそのネジを取り外します。

何じゃこりゃ。凄い配線です。この基板を取り外さないとメカ部分にアクセスできません。配線を留めているバンドやらを緩めて基板の自由度を確保します。

例えばここに配線を束ねている金属製のベルトがあるんですがこんな奴を合計で4カ所位緩めましたよ。そうすれば基板が開き、メカ部分にアクセスできます。配線のはんだ付けは”きかこ”の場合は外しませんでした。

開いた基板です。こういう作りってソニーは得意だよな。

メカ部とようやくご対面できました。確かに駆動ゴムベルトがゆるゆるです。

フライホイールを留めている板金を3本のネジを緩めて取り外しますとこんな感じで駆動系が良く見えます。

そしてゴムベルトを取り外します。

4本あるゴムベルトのうちテープカウンタの駆動用を除く3本の写真がこれです。テープカウンタのゴムベルトは太さが細いベルトなので手持ちがありません。そのまま使おうかと思いました。

アマゾンで買った中国製のベルトセットです。ここから似た径のベルトを選び出します。

これが選んだ3本です。これを装着していく訳ですが”きかこ”も歳のせいかどのようにベルトが掛かっていたのか良く思い出せません。だから写真で撮っておくのは大事なんですね。

なんとかゴムベルトを装着できました。と、ここでトラブル発生!テープカウンタ駆動用のゴムベルトが外れてしまいました。元の位置に戻そうと努力したのですがテープカウンタのプーリーが陰に隠れていてどうしても装着できませんでした。

”きかこ”はテープカウンタを使わないので「まあいいか」と妥協してテープカウンタは動かない仕様でいくことにしました。

組立が終わりナカミチ680zxで録音したJAZZテープを掛けてみました。

なかなかの高音質です。モノラルのテレコですが”きかこ”は一発で気に入ってしまいました。

これらが交換した古いゴムベルトです。

外装の掃除を行いました。本当はハヤトールを使いたいのですが生憎きらしてまして。代わりにキッチンペーパーに水と中性洗剤を含ませたもので外装をごしごしやります。

キッチンペーパーは真っ黒になりました。何だこの汚さは。。。まるで靴墨で外装を磨いていたのでしょうか?汚れがひどいです。

ようやく綺麗になりましたよ。ふぅ~。写真じゃあんまり分からないかもしれませんがかなり綺麗になりました。

今の時間は2時です。明日から仕事ですのでTCM-5000でJAZZでも聴きながら少しゆっくりしたいと思います。